毎日30分は無理だから|共働きでも「ここまででOK」にした子どものピアノ練習

子育て

子どもにピアノを始めさせたものの、家での練習がまったくできない…。

公園で遊ばせたい気持ちと、「ピアノは毎日練習させないと」というプレッシャーに挟まれていませんか?

わが家も共働きで、保育園の帰りに公園に寄ったら、それだけで夕方はほぼ終了です。

だからといって、まったく練習しないわけにもいきません。

レッスンで弾けずにいる子どもの姿を見るのは、親としてもつらいです。
なにより「自分はピアノが苦手だ」と思ってほしくない。

わが家が目指しているのは、音大やショパンコンクールではなく、趣味で演奏できて「ピアノっていいな」と思えるくらいのレベルです。

そのために必要な基礎は大事にしつつも、共働き家庭でも現実的に続けられるラインを探ってきました。

この記事では、そんな前提に立って、「現実に回せる時間」でのピアノ練習のミニマムラインと、その方法を書いていきます。

ピアノをどこまで目指すか、最初に決めておく

ピアノへの取り組み方は、ざっくり言えば「専門コース」と「趣味コース」の2つに分かれます。

コンクールや音大を視野に入れ、生活の中心をピアノに寄せていく「専門コース」。

将来はまったく別の仕事をしながら、趣味として弾ければ十分というのが「趣味コース」です。

わが家は、完全に後者の「趣味コース」。

子供が大人になったとき、ピアノを楽しみながら、仕事も趣味も充実した生活を送ってほしいと考えています。

でも「専門コース」のお稽古を、共働き家庭の平日にそのまま当てはめると、生活がすり減ります。

この記事では「専門コースではないけれど、趣味として続けるための基礎は大事にしたい」家庭の前提で話を進めます。

わが家の前提条件(時間と環境のリアル)

ここから書く内容は、きれいごとではなく、わが家の生活リズムありきの話です。

共働きで、子どもは保育園。

帰りに公園へ寄れば、それだけで夕方の時間はかなり削られます。

集合住宅なので、夜遅くに大きな音で弾くわけにもいきません。

理想を言えば、17〜19時のどこかで落ち着いて練習したいところですが、

・公園で遊んで、ピアノに向かう時間がない
・帰宅が遅くなり、19時すぎに音量を落として数分だけ弾くのが限界
・子供だけで、ピアノを適当に弾かせて終わり

こんな日が普通にあります。

「毎日30分」「必ず基礎→曲までキッチリ」などの理想を採用すると、どこかが破綻します。

だからこそ、「時間が足りない前提」で考えた、ミニマムな練習ラインが必要です。

この3つだけでOK、わが家のミニマム練習ライン

時間がない日でも「今日はこれだけやれた」と言えるよう、わが家ではミニマムラインを3つに絞っています。

①姿勢だけは毎回チェック

演奏中の姿勢は、とても大事です。指への力の伝わり方、気持ちの入り方も変わります。

背筋を伸ばす、足を投げ出さずに床につける――そんな小さな自己コントロールの積み重ねが、粘り強さなどの「非認知能力」と結びつくという研究もあります。
(出典:Muraven, Baumeister, & Tice ,1999)

②基礎はシンプルな音階をサラッと

基礎練は地味な練習です。好きな人は、きっと少ないでしょう。

でも、まったくやらないと、曲を弾いているとき、どこかフワフワした不安定さが残ります。

わが家では「今日はこの音階だけ」と決めて、毎回サッと通す程度でも続けるようにしています。

③宿題曲の「つまづくところ」だけ

最初から最後まで通す必要はありません。

いつも止まる小節だけを取り出して、ゆっくり・短く練習します。

次の2点を意識しましょう。

  • 曲を自分の口で歌ってみて、イメージをつかむ。
  • 次に出す指を、準備しておく。

ポイントを絞って練習すれば、上達への近道にもなります。


教本どおりに毎回フルコースで練習…という理想から見れば物足りなく映るかもしれません。

でも、共働き家庭の平日にそれを求めるほうが非現実的です。

わが家は、この3つができた日は「今日は十分」と割り切っています。

やる気と「やらない日」をどう扱うか

ミニマムラインを決めても、それすら届かない日があります。

共働き家庭なら、当たり前です。

それなのに「毎日続けないと意味がない」と言われると、親子そろって自己嫌悪になってしまいます。

わが家では、1日単位ではなく「1週間のバランス」で見るようにしました。
ざっくりと、

  • ミニマムだけの日:2〜3日
  • ちょっと頑張る日:1〜2日
  • 完全オフの日:1〜2日

くらいで回っていれば十分合格、という感覚です。

なおわが家では「レッスン前日だけはオフにしない」というルールも足しています。

大事なのは、「やらない日=リセットボタン」だと決めつけないこと。

1日休んだからといって、積み上げたものがゼロになるわけではありません。

生活リズムを前提にして、「このペースなら現実的だね」と親が納得すること。

それが、子どものやる気を長持ちさせる一番の土台だと感じています。

親は、最後にちゃんと褒めること

ミニマム練習ラインをこなしていても、ツラいものはツラいです。

姿勢を保つのも、音階を繰り返すのも、子どもにとっては立派な「がんばり」です。

そこに親が何度も注意を重ねると、「ピアノ=怒られる時間」というイメージがつきやすくなります。

わが家で意識しているのは、練習の最後に必ず具体的にひとつ以上褒めて終わること です。

「背筋がピンとして、今日1番カッコよかったよ!」
「音階、大変なのに最後までがんばれたね!」
「ゆっくり練習したら、間違えなくなったね!」

その日やったことを振り返りながら、「ここがよかった」とピンポイントで言葉にしてあげます。

どんな練習でも、最後の印象が「できた」「認めてもらえた」だと、子どもの中に残るのはツラさだけではありません。

完璧な出来よりも、「今日はここまでできた」で終われること。

小さな成功体験の積み重ねが、次の練習へのモチベーションになっていきます。

まとめ:完璧より、「ここまでできたらOK」を決める

共働きで、集合住宅に住んでいて、保育園帰りには公園にも寄りたい。

そんな生活の中で「毎日しっかり練習」は、正直かなり無理があります。

わが家はそこで割り切って、

  • 専門コースではなく「趣味コース」だと最初に決める
  • 「姿勢・シンプルな音階・つまずく小節だけ」の3つをミニマムラインにする
  • できなかった日は責めず、「1週間のバランス」で考える
  • 練習の最後には、必ず具体的に褒めて終わる

というルールに落ち着きました。

専門コースのご家庭から見れば、ゆるすぎるかもしれません。

それでも「大人になってもピアノを好きでいてほしい」という目的には、これがちょうどいいと感じています。

理想どおりにできない日があっても、
「今日もここまではできた」と胸を張れる、自分なりの基準をつくること。

それが、共働き家庭のピアノ練習を、長く続けるための現実的な方法だと、私は思っています。

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