【AI活用レポート】Deep Researchは本当に便利?ブログ公開までの全手順と注意点

自身による執筆

※この記事は、執筆者自身によるものです。【予約完全ガイド】来年こそ長岡花火へ!|初参加の失敗から学んだ宿泊&アクセス攻略法に対する感想です。元の記事はこちら

はじめに

ひとことで長岡花火大会へ行くと言っても、参加に向けて想像を超える準備が必要でした。私はたまたまラッキーに恵まれましたが、本来、参加への道はもっと険しいようでした。8月の開催に向けて、半年前の2月から戦いが始まっていただなんて…。宿泊施設の予約が取れないわけです。

そこで今回は、私自身の初参加の体験談と、「宿泊施設はどれくらい前から予約すべきか」という攻略情報、この2点を盛り込んだブログ記事をGemini 2.5 Proに執筆してもらいました。

Deep ResearchでAI執筆依頼の事前準備

いつもは執筆のための入力内容(プロンプト)を載せていますが、今回は新たな試みとして、執筆依頼の前にDeep Researchという機能を利用して、情報をリサーチ&まとめています。

Deep Researchとは、Web上から情報を集め、詳細なレポートを作成してくれる機能です。私の利用しているGeminiの他に、ChatGPTなどにも類似の機能があります。

記事にも書いてありますが、長岡花火大会の参加を通じて、私が感じたのは宿泊施設予約の困難さでした。いったい、どれくらい前から予約をしなければいけなかったのか?私自身の興味もあり、長岡花火大会の宿泊施設予約についてレポートをまとめてもらいました。

以下がDeep Researchのプロンプトです。プロンプトのポイントとなると思われる点に下線を引いています。

長岡花火大会について、周辺の宿泊施設の予約について調べてください。

花火大会当日は渋滞することはもちろんのこと、宿泊施設も軒並み予約で埋まってしまいます。長岡市内から車で1時間半ほどの距離の宿泊施設がどれくらい前の時期から予約可能になるのか、調査をお願いします

これに対して、Geminiが調査計画を作成してくれます。調査計画に問題がなければ、リサーチ開始です。

完成したレポートは、おおむね記事に記載されているような内容です。ただ、ブログ執筆依頼のプロンプトにて「読みやすくまとめて」と指示したため、実際のレポートはさらに詳細な情報が整理されていました。

情報が読みやすくまとまっていますね。特に長岡周辺をエリアにわけたリストは、読み手としてとてもうれしいです。

使ってみるまで未知の機能でしたが、Deep Research、すごい性能です。しかし、リサーチ結果をブログ記事として公開するとなると、考えなければならないことが出てきます。これについては後述します。

入力内容(プロンプト)

さあ、レポートがまとまりました。いよいよAIへブログ執筆の依頼をします。

長岡花火大会への参加はずっとまとめたい内容だったこともあり、とんでもなく長いプロンプトとなってしまいました。もはや自分でブログを執筆したほうが良いのでは?という声が聞こえてきそうです。

長岡花火大会についてのブログ記事を書いてください。

「長岡花火大会の2024年参戦リポートと今後の作戦」

以下の内容をもとにしてください。

・2024年8月3日に家族連れで長岡花火大会に参加した。

・初参加の大きな花火大会なので気合を入れて、マス席に応募して当選できた。

・移動手段は車。駐車場も公式駐車場のリリックホールを予約することができた。

・最も困ったのが宿の確保、会場まで2時間半の範囲まで広げて探したがどの宿泊場所も満室

・最後の頼みでAirbnbを調べたところ、南魚沼市に1件発見して予約。南魚沼市は高速を使わなくても長岡市から1時間半なので、十分行ける距離と判断した。

・席のチケットと一緒に渋滞情報も入っていたので、その情報をもとに行く道を検討。駐車場へは高速道路を手前で降り、長岡東バイパスからアクセスした。(画像参照)実際に道の流れは良く、ほぼ快適にアクセスできたが、駐車場の入り口付近の数10メートルが混雑エリアにあり、底の部分だけで1時間近くかかった。後から、別の入り口にも気づいた。画像のルートから十分にアクセスできる場所だったので、もったいないことをしたと後悔。

・駐車場から席の場所まで徒歩30分ほど。天気は晴れているが灼熱の昼間の移動は厳しく、途中にあるショッピングセンターの中を通り抜けたりして暑さを凌いだ。

・会場近くのイオンの中は人でごった返しており、2階は花火大会開催までの時間をつぶす人で溢れていた。ただし子供たちの有料プレイスペースは子連れ専用ということもあり、周囲に比べれば空いていた。

・花火大会はさすがの規模、間近で大迫力の花火をみて4歳の子どもは大興奮だった。

・でも花火大会が後半になってくるとさすがに疲れてきたのか、退屈してしまった。次来るときはもう少し子供が大きくなってからにしよう。

・Airbnbで利用させてもらった宿はとても快適で素敵な場所だったが、予約できたのは完全にラッキーだった。やはり反省点は宿泊施設の予約。

・長岡花火大会の宿泊施設についてDeepReserchでのリサーチ結果を添付しておく。

今年の花火大会シーズンが迫ってきているが、今はむしろ来年の花火大会を計画する絶好のチャンスだというメッセージを伝えたい。

以上長い内容になってしまったが、長岡花火の参加に興味のある人たちに向けて読みやすくかつ参考になるようまとめてください。

添付ファイル:GoogleドライブからDeepReserchのレポート、GoogleMapの切り抜き

(画像出典:Google マップ)

ブログ記事執筆のために参照する情報を箇条書きにしましたが、13項目もあります。その中には、先ほどDeepResearchにて作成されたレポートも入っています。

添付ファイルといえば、車で通過した道順を示すGoogleMapのスクリーンショットもありますが、プロンプトでも項目の6で説明されていますので、これは不要だったかもしれません。

プロンプトのポイントとして、記事の終わり方の方向性、そして自分が記事に込めたいのメッセージを入力してみました。これにより、自分の意図に沿った着地点の記事が期待できます。

読みにくいプロンプトを、AIはここまで読みやすく

個人的に長岡花火大会はとても楽しい充実した思い出だったため、プロンプトにて13項目もの参照情報を入力してしまいました。AIはこれらをどのようにまとめてくれるのでしょう?

13項目の参照情報について、完成した記事の見出しごとにまとめてみます。ブログ記事の引用は省略しますが、気になる方はこちらから開いてみて見比べてみてください。

まずは記事の前文からです。3項目がまとめられています。

  • 2024年8月3日に家族連れで長岡花火大会に参加した。
  • 初参加の大きな花火大会なので気合を入れて、マス席に応募して当選できた。
  • 移動手段は車。駐車場も公式駐車場のリリックホールを予約することができた。

次の2項目は『最大の壁は「宿」!2時間半圏内全滅からの奇跡』という見出しでまとめられました。

  • 最も困ったのが宿の確保、会場まで2時間半の範囲まで広げて探したがどの宿泊場所も満室
  • 最後の頼みでAirbnbを調べたところ、南魚沼市に1件発見して予約。南魚沼市は高速を使わなくても長岡市から1時間半なので、十分行ける距離と判断した。

次の1項目は『アクセス戦略の明暗:渋滞回避ルートと駐車場の罠』ということでまとめられています。

  • 席のチケットと一緒に渋滞情報も入っていたので、その情報をもとに行く道を検討。駐車場へは高速道路を手前で降り、長岡東バイパスからアクセスした。(画像参照)実際に道の流れは良く、ほぼ快適にアクセスできたが、駐車場の入り口付近の数10メートルが混雑エリアにあり、底の部分だけで1時間近くかかった。後から、別の入り口にも気づいた。画像のルートから十分にアクセスできる場所だったので、もったいないことをしたと後悔。

次は2項目が『灼熱の昼、子連れのオアシスを発見』とまとめられています。

  • 駐車場から席の場所まで徒歩30分ほど。天気は晴れているが灼熱の昼間の移動は厳しく、途中にあるショッピングセンターの中を通り抜けたりして暑さを凌いだ。
  • 会場近くのイオンの中は人でごった返しており、2階は花火大会開催までの時間をつぶす人で溢れていた。ただし子供たちの有料プレイスペースは子連れ専用ということもあり、周囲に比べれば空いていた。

次も2項目です。『感動の花火と、次への課題』と見出しがついています。

  • 花火大会はさすがの規模、間近で大迫力の花火をみて4歳の子どもは大興奮だった。
  • でも花火大会が後半になってくるとさすがに疲れてきたのか、退屈してしまった。次来るときはもう少し子供が大きくなってからにしよう。

以降は1項目ずつ、『最高の宿と、最大の反省点』『予約完全ガイド(以下略)』『おわりに:最高の夏は、今からの準備で決まる』と、それぞれまとめられました。

  • Airbnbで利用させてもらった宿はとても快適で素敵な場所だったが、予約できたのは完全にラッキーだった。やはり反省点は宿泊施設の予約。
  • 長岡花火大会の宿泊施設についてDeepReserchでのリサーチ結果を添付しておく。
  • 今年の花火大会シーズンが迫ってきているが、今はむしろ来年の花火大会を計画する絶好のチャンスだというメッセージを伝えたい。

以上を見てみると、関連した情報をコンパクトにまとめられ、とても読みやすくなっていると感じます。「読みやすさ」についてもプロンプトでお願いしていましたね。

今となって眺めてみると、「なぜ関連情報をまとめて入力しなかったのだろう?」と自分でも不思議に思います。でも結局のところ、個人でAIに向かって投げかけるプロンプトですから、思いつくままに情報を羅列するような使い方でも別にいいかなと思います。

ただ、そのプロンプトを公開するとなると、自分の思考過程をさらけ出すようで少し恥ずかしい気持ちにもなります。プロンプトをどこまで整形して公開するかは、読者にとっての分かりやすさも考慮しつつ、今後の発信の中で考えていきたいと思います。

作業量のワナ:AIにブログ執筆を頼んだだけなのに…

AIに執筆してもらうブログ記事はとても楽です。プロンプトでお願いすれば、すぐさま執筆してくれます。人間は執筆された記事に目を通して、表現を修正したり、付け加えたい情報を書き込んでサイトへアップロードするだけです。ブログ記事執筆からアップロードにかかる労力は、すべて自分で執筆するときよりも大幅に削減されます。

しかし、DeepResearchのレポートを利用した今回の記事は違いました。

DeepResearchはWebの情報をもとに作成されます。つまり、その内容をブログ記事として公開するには、情報の真偽、図の盗用がないか、他のサイトの表現を流用していないかなどを、人間が責任を持って確認する必要があるのです。

DeepResearchのレポートには参照したWebサイトの一覧が掲載されます。ブログ記事の投稿にあたり、それらのWebサイトを私が1つ1つ確認するという作業が発生してしまったのです。これでは、まるで「人力Deep Research」です。

またAIが提示してきたサイトのURLは、リンク切れを起こしてしまっているケースが多かったため、出典元として各記事のトップページをまとめることにしました。この作業も大変でした…。

Deep Researchは非常に強力な機能ですが、生成されたレポートをそのまま公開する場合、かえって人間の作業量が大幅に増えてしまうというジレンマがあります。リサーチ結果はあくまで個人利用の範囲に留めておくのが賢い使い方なのでしょう。

まとめ

今回は【[予約完全ガイド]来年こそ長岡花火へ!|初参加の失敗から学んだ宿泊&アクセス攻略法】を通して感じたことをまとめてみました。

  • 個人で使うプロンプトは推敲不要だが、公開するなら読者への配慮(読みやすさ)も大切にしたい。
  • Deep Researchのレポートを公開するには、ファクトチェックなどで人間に大きな作業負担が発生する。

今回の記事で特に伝えたかったのは、やはりDeep Researchの取り扱いに関する部分です。

AIを使って効率的に文章を作成したい場合でも、文章の基となる情報や体験は人間側で用意し、その内容に責任を持つこと。それが、これからの情報発信者に求められるスタイルになのかもしれません。

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