【AI活用レポート】「育てたAI」に任せる?「まっさらなAI」に賭ける?私の後悔から見えたこと

「育てたAI」に任せる?「まっさらなAI」に賭ける?私の後悔から見えたこと 自身による執筆

※この記事は【「習い事やめたい」は成長のサイン。『風姿花伝』に学ぶ、親の焦りがスッと消えるヒント(AI執筆)】を作成した執筆者の感想です。なお、AIはGemini Proを使用しています。

​こんにちは、シソタです。

先日公開したAI記事は、AIが『風姿花伝』から子育てのヒントを探る試みでした。

​記事は無事できたものの、作成プロセスに後悔が残りました。

今回は「プロンプト作成」をAIへ相談したときの葛藤について、お話しします。

みなさんも、プロンプトをAIへ相談するときの参考にしてみてください。

はじまりは、AIとの執筆計画から

記事のぼんやりとしたイメージだけでは、AIは思った通りに動いてくれません。

プロンプトには具体的な言葉が必要です。

そこで次の5点を相談してみました。

  • 記事テーマの具体化
  • 想定される読者はどんな人か?
  • 記事目的の具体化
  • 内容に含める要素
  • キーワード選定

相談の結果、すぐにアイデアが固まりました。このAI活用は安定ですね。

しかし問題は、AIから締めくくりの一言でした。

このプロンプトを元に、いつでも記事の構成案を作成できます。作成に進みますか?

私はこの対応について、悩んでしまいました。

「文脈理解」への疑い

ChatGPTなどのAIチャットでは、話題ごとにスレッドを立ち上げます。

各スレッドの中で、AIは人とのやりとりを記録します。

これにより、新しい入力に対して、適した返答ができるのです。

このことをAIの「文脈理解」といいます。


結局、私は新しくスレッドを立て、「まっさらな状態」で完成したプロンプトを実行しました。

「文脈理解」を嫌ったのです。

私が相談したスレッドでは、プロンプト作成の経緯が書かれています。

もし同じスレッドで記事を作ると、文脈理解ゆえに満足いくものになるでしょう。

しかし、せっかく作ったんです。

プロンプト自体の性能を確認したくないですか?

「文脈理解」あった方が良かったかも?

「まっさらなAI」の記事に後悔

まっさらな状態でプロンプトを試した結果、どうだったか?

残念ながら、不満の残る結果でした。

前回記事の、おおまかな構成は次のようなものです。

  1. 私の体験談
  2. 「風姿花伝」の教え
  3. 読者へのメッセージ

実際の記事も、この通りに流れています。

しかし、「私の体験談」は書くだけ書かれた後、記事から姿を消しています。

まるで、知らないおじさんが勝手に自分語りだけして、そのまま去っていったみたいです。(たまにいませんか?)

文脈理解をしたAIは、さすがの満足度

試しに、文脈理解しているAIに記事を書いてもらいました。

「2.『風姿花伝』の教え」から抜粋します。違いを確認してみましょう。

「風姿花伝」の内容に「体験談」が入って、説得力を高めていますね。

やっぱり文脈理解して「育ったAI」は、満足度の高い出力をします。

「育てたAI」か、「まっさらなAI」か?

私はAIへ相談した結果、私の意図を理解するAIを「育てました」。

一方で、私が最後に利用したのは、「まっさらな状態の」AIです。

それぞれに記事を執筆させる時の、メリットとデメリットをまとめてみます。

「育てたAI」のメリット・デメリット

メリット

  • 効率的:1から説明する必要がない。
  • パーソナライズ:気づかない点も、良い具合に調整してくれる。

デメリット

  • 柔軟性の欠如:文脈と反する事項は、受け入れられない。
  • 汎用性の欠如:出力の完成度がプロンプトによるものか判別できない。
  • ブラックボックス化:「理解している文脈」が客観的に見て不明確。

「まっさらなAI」のメリット・デメリット

メリット

  • 汎用性:プロンプトの純粋な評価ができる。
  • 再現性:同じ入力で、「同様な」結果が得られる。※全く同じではない

デメリット

  • 非効率:毎回1から入力しないといけない。

AIライティングを探る旅は続く

「育てたAI」か「まっさらなAI」か?

結論、どちらが正解というわけではありません。

しかし今回の件を通じて、私はAIと向き合う「流儀」を再確認しました。

以下の2点です。

  • 出力内容の見極め:文脈理解によるものか?プロンプトによるものか?
  • プロンプトの更なる修正:満足度を高める入力とは?

AIで文章を書く限り、プロンプトを工夫し、改善し続けることになります。

これからもトライ&エラーの繰り返しです。

みなさんは、AIとのやりとりをどのように工夫していますか?

もしよろしければ、あなたの考えをコメントやXでのポストなどで、ぜひ聞かせてください。

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