保育園に通い始めると、「洗礼」という言葉を耳にするようになります。入園後しばらくは子どもが次々と病気をもらってくる現象のことです。
先日、わが家の下の子がインフルエンザA型に罹りました。家族全員が予防接種済みにもかかわらず、数日後には妻にもうつり、私が仕事を休んで看病・家事・子どもの世話をすべて担うことになりました。
正直、とてもキツかったです。
でも、この経験を通じて「備えておいてよかったこと」が、ハッキリ見えてきました。
この記事では、わが家が経験してきた子どもの病気と、親としてどう動いてきたか、そして結局どれくらい仕事を休んだのか、お伝えします。
保育園の洗礼って、本当にある?私の経験から言えること
「洗礼」だなんて、大げさ…って思いますよね?私もそうでした。
しかし、現実は違いました。子どもが保育園に入った最初の数ヶ月、風邪・RSウイルス・ヘルパンギーナ・胃腸炎と、ほぼ休みなく何かしらもらってくる時期が続きました。
保育園では多くの子どもが集団生活を送っており、ウイルスや細菌が広がりやすい環境です。特に0〜2歳クラスは免疫が発達途中のため、大人なら問題ない病原体でも、子どもには強く出ることがあります。
「うちの子が弱いわけじゃない、これは通過儀礼だ」と理解するまでに時間がかかりましたが、今は自信を持って言えます。
洗礼は本当にあります。そして、ほとんどの子どもが乗り越えていきます。
問題は、その間に親がどう対応するか、です。
わが家がこれまでにかかった病気、全部見せます
「保育園に入ると病気ばかり」とは聞いていました。経験してみて「まさかここまでとは…。」と実感します。
うちの子が入園してからこれまでにかかった病気を、振り返ってみます。

① 入園直後〜ゴールデンウィーク前後:まず風邪からはじまる
保育園デビューをした多くの子どもが、最初にぶつかる壁が「入園後の風邪」です。わが家も例外ではありませんでした。新しい環境、慣れない集団生活、そして免疫がまだ追いついていない時期——風邪をひいてしまうのも仕方ありません。
頭が痛くて夜中眠れない、ノドの痛みでご飯を食べられない、お薬は苦くて飲みたくない……。看病するのは本当に大変です。
「最初の洗礼」として、ある程度覚悟しておくと心が楽です。
② RSウイルス(6〜7月ごろ):親にうつるとトータル1週間超の休みに
風邪もひと段落した夏前の時期、子どもがRSウイルスに罹りました。子どもは2〜3日の高熱、夜中に眠れない日が続きました。やっと解熱したと思ったら、問題はその後でした。私と妻が入れ替わるように感染し、思った以上に長引きました。
子どもの欠席日数+親の体調不良期間を合わせると、トータルで1週間ほど仕事に影響が出ることもあります。「子どもが治ったと思ったら、次は自分がダウン」という流れは、RSウイルスに限らずよく起きるパターンです。
③ 手足口病(7~9月ごろ):一度かかっても免疫ができない、ワンシーズンで2回罹患
RSウイルスも収まり、やっと登園できたと思った矢先、夏は手足口病のシーズンです。
「手足口病は一度かかれば免疫がつく」と思っている方、それは誤りです。手足口病を引き起こすウイルスは複数あるため、同じシーズンに2回かかることがあります。わが家はまさにそれを経験しました。
さらに私自身、子どもからもらって感染しました。40度近い発熱があり、解熱後には手・足・口の周りに発疹が出ました。大人がかかると子どもより症状が重くなることも多く、歩くだけで足裏の発疹がヒリヒリと痛みました。
「大人は子どもより強いから大丈夫」とタカをくくっていると、痛い目にあいます。
④ ヘルパンギーナ(7~9月ごろ):口の中の発疹で3日間ゼリーしか食べられなかった
ヘルパンギーナは、手足口病と同じく夏頃に流行します。症状も似ていますが、こちらは喉の奥に集中して水疱ができます。
子どもが罹患後、妻にもうつりました。口の中の痛みが非常に強く、固形物がほぼ食べられない状態が3日間ほど続き、ゼリーだけで過ごしていました。
「熱が下がれば大丈夫」ではなく、回復後も口腔内の痛みが残るため、看病する側も食事のケアが必要になります。柔らかく、刺激の少ない食事を準備できるよう、ある程度ストックしておくと助かります。
⑤ 胃腸炎:おむつ替えで親に感染、油断が一番の敵
胃腸炎は、感染経路の特性から親への二次感染が非常に起きやすい病気です。オムツ替えの際にウイルスが手についてしまうのがよくあるルートで、わが家でも私と妻がそれぞれ感染し、数日間下痢に苦しみました。
おむつ替えの際は丁寧に手を洗うことが重要です。また嘔吐に対処するグッズとして、ペットシーツを常備しておきましょう。吸水性が高く、使い捨てができるため、嘔吐物の処理がグッと楽になります。
正直なところ、熱による頭痛よりも、胃腸炎による腹痛や不快感の方がツラいです。わが家では「絶対に感染を広げてはいけないもの」として認識しています。
⑥ インフルエンザ:予防接種をしていても、完全に防げるわけじゃない
冬はインフルエンザのシーズンですが、近年はシーズンを問わず注意が必要です。
下の子がインフルエンザA型に罹ったときのことです。家族全員が予防接種を受けていましたが、数日後に妻にも感染。上の子は無事でしたが、予防接種が感染を完全に防ぐわけではない、ということを改めて実感しました。
私が仕事を休んで看病・家事・元気な上の子の世話をすべて担いました。
共働き家庭が「やっておいてよかった」と思った3つの備え

今回の件で、事前に準備していたことが本当に助かりました。ここでは病気をもらった経験をふまえ、事前にできる備えをまとめます。
① 解熱剤など常備薬のストック
子どもが発熱したとき、解熱剤があるだけで看病が楽になります。わが家では、処方されても使わなかった解熱剤(子ども用の座薬)をある程度ストックしています。かかりつけ医に相談して、薬の使用期限を確認しておくのが一番確実です。
また、大人用の常備薬もストックしておきましょう。子どもから感染する風邪は、意外に強力です。自分がダウンしているとき、元気な子どもの面倒を見るのは大変です。解熱鎮痛剤だけでも手元に置いておきましょう。
② 職場への事前相談と根回し
今回、私が比較的スムーズに休めた最大の理由は、入園前から上司に「子どもの病気で突発的に休む可能性がある」と伝えていたことです。
「相談するタイミングがない」と感じる方もいると思いますが、軽い雑談の場でも十分です。「最近子どもが保育園に通い始めて…」という自然な流れで話す機会は意外と作れます。言いにくい職場環境があることも理解しています。それでも、伝えておくかどうかで、いざというときの動きやすさは大きく変わります。
③ 「仕事を数日間休むことは仕方ない」という心がまえ
これが一番大事です。
子どもが保育園に通っている以上、病気で仕事を休む日は必ずやってきます。それを「イレギュラー」ではなく、「年に何回かある定例イベント」として捉え直すだけで、心の負担がかなり軽くなります。
有給休暇は、こういうときのためにあります。子の看護等休暇という制度も存在します。詳しくは厚生労働省の公式ページをご確認ください。
自分を責めずに、堂々と活用しましょう。
子どもが病気のとき、夫婦でどう動く?わが家の場合
「誰が休むか」問題は、共働き家庭にとって永遠の課題です。
わが家では明確なルールは決めていませんが、「その時点でどちらが休みやすいか」を都度確認し合うようにしています。繁忙期、大事な会議が入っているタイミング、締め切り——お互いの状況を日頃から共有しておくと、いざというときに無駄なすり合わせが減ります。
今回は私が引き受けましたが、過去には私が仕事を抜けられず、妻がすべて対応した時期もありました。どちらかが「いつも休む人」になってしまうと、じわじわと歪みが生まれます。
日ごろからカレンダーを共有する、お互いの仕事の話を通じて繁忙期を確認するといった会話をしておくことがオススメです。
「今回は私が」「次は頼む」という感覚を、夫婦で持っておくことが大切だと感じています。

よくある質問(FAQ)
Q. インフルエンザで保育園を休む期間はどのくらい?
発症した後5日間、かつ解熱した後2日間(幼児は3日間)が登園停止の目安とされています。医師の指示、保育園の登園基準に従って判断してください。
Q. 子どもの病気が兄弟にうつるのを防ぐには?
完全に防ぐのは難しいですが、タオルの共用を避ける、手洗いを徹底する、なるべく部屋を分けるといった対策が有効です。ただ、小さい子どもが多い家庭ではなかなか難しい場面もあります。
Q. 職場への連絡はどうすればいい?
できるだけ早めに、シンプルに伝えるのが一番です。「子どもが発熱したため、本日お休みさせてください」これで十分です。謝罪を重ねすぎず、事実を淡々と伝えることをおすすめします。
Q. 病気のたびに有給が減っていくのが不安です
子の看護等休暇は、子どもが1人の場合は年間5日、2人以上の場合は年間10日まで、有給とは別に取得できる権利です。2025年4月の法改正により、対象年齢が小学3年生修了まで拡大されています。
まず自社の制度を確認してみてください。
まとめ:洗礼は怖くない、備えておけば乗り越えられる
保育園の洗礼は、ほぼすべての子育て家庭が経験することです。
大切なのは、「来るものが来た」と受け止め、あらかじめ備えておくこと。常備薬を揃えておく、職場に話を通しておく、そして夫婦でいざというときの動きをイメージしておく——それだけで、いざ発熱の電話がかかってきたときの心理的ダメージが、ずいぶん小さくなります。
今回、私が家族の看病をしながら感じたのは「準備しておいてよかった」と安堵する一方、「思い通りにならないことは、割り切るしかない」と再確認しました。
看病で本当に追い詰められた時は、30分だけでも全てを放り出してリフレッシュの時間をとりましょう。
この記事が、同じような状況で悩んでいるどなたかの、助けになれば嬉しいです。
保育園の準備、進んでいますか?入園に向けては、病気の心構えだけでなく、モノも準備しないといけません。
私が入園準備で使ったものと、使ってみた感想を記事にまとめています。
こちらも、ぜひご覧ください!


コメント