「今日の夕飯、何にしよう……」
保育園にお迎えに行く道すがら、仕事帰りにふとスマホを開いた瞬間。共働き家庭の夕方は、いつもこの問いから始まります。
冷蔵庫の中身を思い出して、子どもが食べてくれそうなもので、できれば30分以内に完成して……。考えているうちに、もうお迎えの時間です。
私は都内で2人の息子を育てる父親です。夫婦ともにフルタイムで働いていて、帰宅は18時前後。そこから怒涛の「晩ごはん→お風呂→寝かしつけ」が始まります。
この生活を続けるなかで感じたのは、料理でいちばん大変なのは、作ることではなく「何を作るか決めること」だということでした。
この記事では、わが家が実践している「主菜の調理時間でメニューを決める」という考え方と、実際に回している定番メニューを紹介します。献立に悩む時間をゼロにはできなくても、少しだけ軽くできるかもしれません。
料理でいちばん大変なのは「メニューを決めること」
料理の手間を100としたとき、私の感覚ではこんな配分です。
- メニューを決める:50
- 野菜を切る:30
- その他(炒める、煮る、盛り付けなど):20
意外に思われるかもしれませんが、野菜を切りさえすれば、ほぼ料理は終わったものだと考えています。スーパーのカット野菜は、本当に偉大な存在です。
でも「今日は何を作ろう」と考える時間は、毎回ゼロからのスタート。冷蔵庫を開けて、中身を見て、子どもが食べられるもので、昨日と被らなくて、できれば栄養バランスも……と考えているうちに、5分、10分と過ぎていく。
18時に帰宅して、21時に寝かしつけるまでの3時間。晩ごはんの支度に使える時間はせいぜい30分です。その貴重な30分を「何を作るか悩む時間」に使ってしまうのが、いちばんもったいない。
だからわが家では、メニュー決めだけをあらかじめ楽にする仕組みに落ち着きました。主菜の調理時間ごとに定番メニューをリスト化しておいて、帰宅したら冷蔵庫を見て「今日は何分の主菜にするか」だけ決める。
ちなみに、作り置きはしていません。休日にまとめて作って小分けにして……という計画を立てるのが、どうにも面倒で続きませんでした。
唯一計画しているのは、オイシックスのミールキットをいつ使うかということくらいです。
主菜の調理時間で献立を決める、という考え方
わが家のやり方はシンプルです。
冷蔵庫の食材を見て、「今日の主菜は何分で作れるものにするか」だけ決める。主菜が決まれば、副菜と汁物はそれに合わせて組み合わせます。
たとえば、主菜が10分で済むなら、最初の20分で副菜と味噌汁を作れます。主菜に30分かかるなら、主菜から作り始め、煮込む時間といった手間のかからない時間に副菜を用意します。
全体でだいたい30分。この30分の枠のなかに、主菜の調理時間を当てはめていくイメージです。

ここから先は、わが家の定番メニューを主菜の調理時間別に紹介していきます。レシピの分量や詳しい手順は参考リンク先をご覧ください。
この記事では、なぜそのメニューを選んでいるのか、子どもの食べやすさはどうか、という「選ぶ理由」のほうを中心に書いています。
主菜10分のメニュー|パッと作れる日の定番
主菜が10分で完成する日は、最初の20分で副菜や汁物を作り始め、最後に主菜を用意します。「料理を徹底的に楽したい」という日は、10分メニューの出番です。
メカジキの照り焼き
メカジキの切り身をフライパンで焼いて、焼き目がついたら照り焼き調味料(醤油:みりん:砂糖=1:1:1)を入れて煮詰めるだけ。
このメニューを選んでいるのは、とにかく簡単で、調味料の比率が覚えやすいからです。「醤油:みりん:砂糖=1:1:1」の照り焼き用調味料は、いろんなレシピで使われることが多いです。
甘辛い味付けは、わが家の子どもたちが大好き。魚料理のなかでも特によく食べてくれます。魚だけだと野菜が不足するので、副菜か汁物に小松菜を入れて補うことが多いです。
参考レシピ:クラシル|メカジキの照り焼き
蒸し豚
鍋に蒸し器が浸からない程度の水を沸かして、蒸し器にキャベツ→豚肉の順で乗せて蒸すだけです。
作り方がとてもシンプルで迷いようがないうえに、キャベツも一緒に蒸すので野菜も摂れます。
食べるときにポン酢、ドレッシング、マヨネーズなど好きな調味料をかけるスタイルなので、家族それぞれが味を変えて楽しめるのもいいところです。
参考レシピ:ウーマンエキサイト:豚肉と野菜蒸し
生姜焼き
豚バラ肉をフライパンで焼いて、焼き色がついたら調味料(醤油:みりん:砂糖:酒=2:2:1:1)とすりおろし生姜を入れます。
豚バラ肉を使うのは時短のため。調味料の比率も、メカジキの照り焼きと似た構成なので覚えやすいです。
玉ねぎを一緒に入れると旨みが増してさらに美味しくなりますが、玉ねぎを切って炒める時間が10分ほど増えます。時間がある日は玉ねぎ入り、急いでいる日は肉だけ、と使い分けています。
参考レシピ:クックパッド|生姜焼き
主菜20分のメニュー|いつもの平日の定番
わが家の平日の夕食は、この「主菜20分」のメニューがいちばん多いです。野菜を切る時間を含めて20分。残りの10分で副菜を仕上げます。
野菜炒め
野菜を切って、豚肉と一緒に炒めて、塩コショウや醤油、酒で味付け。
野菜を切る工程さえ越えれば、あとは焼くだけ。たくさんの野菜を一度に摂れるので、栄養面でも安心感があります。
子ども向けのポイントとしては、玉ねぎを長めに炒めて辛みを飛ばしてあげること。これだけで食べっぷりが変わります。
参考レシピ:クックパッド|野菜炒め
サバの味噌煮
冷凍のサバをそのまま調味料と一緒にフライパンに入れて、あとは煮るだけです。
冷凍の魚を使うので解凍の手間がありませんが、煮込みと味噌を溶く工程がある分、少し時間がかかります。それでも手順自体は簡単です。
サバの脂は本当に美味しくて、ごはんとの相性が抜群。子どもたちもごはんと一緒によく食べてくれます。
参考レシピ:クックパッド|サバの味噌煮
鶏もも肉の照り焼き
余計な脂を取った鶏もも肉を皮目から焼いて、焼き目がついたら甘辛調味料(醤油:みりん:砂糖=1:1:1)を入れて煮詰めます。
鶏肉は脂を取ったり、皮目から焼いたりと、魚の照り焼きに比べると少し手間がかかります。でも調味料はメカジキの照り焼きとまったく同じ「1:1:1」。お馴染みのパターンです。
お肉の照り焼きは、わが家の子どもたちからの支持が圧倒的です。たくさん食べてくれると、作る側としてもうれしくなります。
参考レシピ:白ごはん.com|鶏もも肉の照り焼き

主菜30分のメニュー|少し余裕がある日の定番
主菜に30分かけられる日は、わが家ではちょっとした贅沢です。煮込み時間がある料理は、その間に副菜を仕上げられるメリットもあります。
牛丼
玉ねぎを切って、調味料を入れた鍋で5分煮る。その後牛肉を入れて15分ほど煮込みます。
野菜を切る時間と調味料を合わせる時間がかかりますが、一度鍋に入れたら煮るだけ。丼ものは料理の手間としては楽なジャンルです。
ごはんにかけて牛丼にしてもいいし、牛皿としてお皿に盛っても使えます。子ども向けには、牛肉を食べやすいサイズに切ってあげる必要があります。
参考レシピ:クックパッド|牛丼
チキンソテー
鶏もも肉の余計な脂を取って、塩コショウをまぶして馴染ませます。そこからフライパンで皮目からじっくり焼きます。
お肉の下処理と、皮をパリッと焼き上げるまでの時間がかかるので、わが家では30分枠のメニューです。ただ、唐揚げのように衣をつける作業に比べれば、はるかに簡単です。
食べ応えのあるお肉で満腹感が得られるので、育ち盛りの子どもにも、仕事で疲れた大人にも満足感があります。
参考レシピ:DELISH KITCHEN|チキンソテー
ミートボール
ボウルに材料を入れてミートボールのタネを作り、丸めて鍋で煮ます。
煮て作るミートボールなので、煮ている時間を副菜づくりに活用できます。意外と火の通りが早いのもありがたいポイントです。
わが家の子どもたちは甘めの味付けが好きなので、分量外で砂糖を少し足すことが多いです。ひとつ注意点は、ミートボールを煮た後の鍋は油が多く残るので、洗い物がちょっと大変なこと。これは覚悟のうえで作っています。
参考レシピ:クックパッド|ミートボール
わが家の定番副菜・汁物
主菜に合わせて、副菜と汁物の「作るタイミング」を調整します。
汁物
料理で時間がかかる代表的な作業があります。お湯を沸かすことです。
お湯が沸かないことには、汁物を作ることができません。つまり、汁物は時間がかかる料理です。
私は料理の1番最初に、鍋に水とだしパックを入れて火にかけておきます。お湯が沸くまでの間に、料理で使う野菜を切って用意しておきます。
よく使う野菜は、小松菜です。あとは冷蔵庫で目に入った野菜を入れています。
副菜
わが家の子どもたちは、甘酸っぱいものが大好き。
いつもキュウリを切って「酢:砂糖=1:1」で混ぜたものを、ピクルスといって出しています。
他にもキュウリは、ハムやゴマとの相性も良く、応用が利きます。
参考レシピ:Nadia|もやしときゅうりとハムの中華サラダ
メニュー決め以外で、わが家が工夫していること
甘辛調味料は「1:1:1」だけ覚える
わが家のメニューには「醤油:みりん:砂糖=1:1:1」の甘辛調味料が何度も登場します。メカジキの照り焼き、鶏もも肉の照り焼き、そして生姜焼きもベースは同じ構成です。
この調味料の比率をひとつ覚えておくだけで、魚でも肉でも「照り焼き」が作れます。メニューが違っても調味料の迷いがなくなるのは、思った以上に楽です。
冷凍庫に常備しているもの
わが家の冷凍庫には、いつも「冷凍おにぎり」と「ポテトサラダのもと」があります。
冷凍おにぎりは、ごはんを炊き忘れた日のお守りです。ポテトサラダのもとは、解凍するだけで副菜が一品完成するので、あと一品ほしいときに重宝します。
完璧な食卓じゃなくていい
一汁三菜を毎日揃えるのは、正直なところ難しいです。主菜と味噌汁だけの日もあります。
忙しい毎日のなかで「今日もなんとかごはんを出せた」、それだけで十分だと私は思っています。
お惣菜を買って帰る日があってもいいし、ミールキットに頼る日があってもいい。「作らない」も立派な選択肢です。

まとめ
この記事では、わが家が実践している「調理時間で献立を決める」という考え方と、実際の定番メニューを紹介しました。
毎日の料理で一番ツラいのは、作ることそのものではなく「何を作るか決めること」。その負担を少しでも軽くするために、わが家では主菜の調理時間だけを基準にメニューを選ぶようにしています。
献立に悩む時間がゼロになるわけではありませんが、「今日は何分の主菜にしよう」と考えるだけで、選択肢がグッと絞られます。
冷蔵庫の前で立ち尽くす時間が少しでも減れば、その分だけ子どもと過ごす時間や、自分がひと息つく時間が生まれるかもしれません。
わが家では、本文中でも触れたオイシックスのミールキットや、冷凍庫の常備アイテムにも助けられています。「自分で作る」と「頼る」を組み合わせて、日々の夕飯づくりを乗り越えています。
オイシックスについては別の記事でも詳しく書いているので、気になる方はそちらもぜひ。


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