「育休を取った=育児をした」とは言い切れない?2回取得した男性育休から思うこと

子育て

男性の育休取得率が上がっている、というニュースを目にするようになりました。

数字だけを見ると、社会が少しずつ変わってきているように感じます。私自身も、2020年と2023年の2回、育休を取得しました。期間は1回目が2ヶ月、2回目が4ヶ月です。

でも正直に言うと、「育休を取った=しっかり育児をした」とは、胸を張って言い切れないところがあります。

育休自体は取ってよかったと思っています。ただ、何がよくて、何が足りなかったのか。

私が取得した2回の育休を振り返ると、環境や子どもの年齢によって、その中身はずいぶん違うものでした。

今回は、その話を正直に書いてみようと思います。

1回目の育休:思ったより短かった2ヶ月

1回目の育休は、2020年の1月から2月にかけての2ヶ月間でした。

長男が生まれたのは2019年の10月。妻は里帰り出産をしており、そのまま実家で3ヶ月ほど過ごしました。私は出産前後に数日間休みを取り、それとは別に育休を取得した形です。つまり育休が始まった時点で、長男はすでに生後3ヶ月になっていました。

せっかくの長期休み、育休に入る前に私の実家に寄ってから、妻と息子を迎えに行こうと思っていました。ところが出発直前に、私の両親がインフルエンザに感染。私自身は感染しなかったものの、もしかしたら保菌しているかもしれない、ということで、妻の実家へ向かう予定を2週間ほど遅らせることになりました。

2ヶ月のうち2週間が消えた。そのうえ2月は28日しかありません。

育休が終わった時、2か月って思ったより短かった、というのが正直な感覚でした。

東京のわが家に戻ってからの日々は、散歩に出かけたり、おむつを替えたり、家事をこなしたりと、それなりに動いていました。ただ、この頃はちょうどコロナウイルスが少しずつ広がり始めた時期と重なっており、散歩以外の遠出は自然と控えるようになっていました。

夜間の育児については、最初はミルクを使っていたのですが、すぐに完全母乳に切り替わりました。夜泣きで目が覚めても、おむつ替えは手伝いましたが、おっぱいだとわかった瞬間に男の出番はありません。私はすぐ眠るようになってしまいました。

その分「昼間はがんばろう」という気持ちはありました。

でも今振り返ると、夜間育児のほとんどは妻が担っていたのは事実です。

2回目の育休:長男の育児をした4ヶ月

2回目の育休は、2023年の7月から10月いっぱいまでの4ヶ月間でした。

次男が生まれたのは2023年の7月。1回目と同じく、妻は里帰り出産。

妻は出産予定日の2ヶ月前にあたる5月から産休に入り、長男を連れて実家へ。長男はちょうど4月に新しい保育園へ転園したばかりで、慣れてきた矢先の5月に妻の地元の保育園へ通うことになりました。最初の1週間は「行きたくない」と泣いていたそうです。

私は次男が生まれた7月から1ヶ月間、妻の実家にお世話になり、8月の初めに東京のわが家へ戻りました。

2回目の育休中、私がずっと気にかけていたのは、赤ちゃんではなく、長男のことでした。

妻は出産直後で体が本調子ではありません。次男のお世話はできても、4歳の長男と思いきり遊ぶ余裕はなかなかありません。保育園も預かってもらえる時間はいつもより短くなり、長男と一緒にいる時間は長くなります。

「今日は何をして遊ぼう」と毎日考えていました。

妻の実家でも、東京に戻ってからも、それは変わりませんでした。公園へ出かけてへんしんバイク2で遊んだり、週末は赤ちゃんを連れて家族全員で遠出したりしました。

長男が赤ちゃんだった1回目の育休のときは、コロナ禍もあって遠出は控えていました。でも2回目は、アクティブに出かけていました。これは大きな変化でした。

赤ちゃんのお世話については、2人目ということもあり、夫婦ともにずいぶん力が抜けていました。

1回目の育休で身についた役割分担がそのまま引き継がれた部分も大きかったと思います。

家事の分担については、名もなき家事リストの記事も参考にしてみてください。

2回の育休を経て気づいた「育休の中身」

2回の育休を振り返ると、中身はまったく違うものだと感じます。

里帰り先にいるのか、自宅にいるのか。子どもが新生児なのか、兄弟がいるのか。母乳なのか、ミルクなのか。そういった条件によって、父親が実際に担える育児や家事の量は大きく変わります。

「とるだけ育休」という言葉を耳にすることがあります。育休を取得しても家事や育児をしない、という実態を指す言葉です。

私自身がそうだったとは思っていません。ただ、胸を張って「しっかりやった」と言い切れるかというと、正直わかりません。ただ、育休の時間には、子どものお世話以外にも大切な意味があると、今は思っています。

育休とは、その後の夫婦の家事・育児の役割分担を、実際の行動を通じて決めていく時間だということです。

誰が夜間の育児を担当するか。掃除・洗濯・食事の準備を誰がやるのか。子どもの体調が悪いとき、仕事を休むのはどちらか。育休中に自然と形成されたこれらの役割は、育休後もそのまま続いていきます。

わが家でも、1回目の育休で作られた分担のかたちが、2回目にそのまま引き継がれていました。それが良かった面もあれば、気づかぬうちに固定化してしまっていた面もあったかもしれません。

育休は、子どもの世話をするだけじゃない

育休は子どものためにある、と思っていました。もちろんそれは正しいです。子どもを育てることは親としての使命ですし、赤ちゃんと一緒にいられる時間は、何ものにも代えがたいです。

でも2回の育休を経て、もう一つ大切なことに気づきました。

育休は、夫婦自身のためでもある、ということです。

一緒に子どもの面倒を見て、家事を分担して、うまくいかないことを話し合う。その積み重ねが、育休後に続く夫婦の暮らしの土台になっていきます。育休中に「わが家のやり方」を少しずつ作っていけると、育休が明けてからも、お互いが無理なく動ける関係が続きやすくなると感じています。

育児に専念した育休でなくていいと思います。でも育休中に、パパとママがそれぞれ何を担えるか、どんな家庭にしていきたいかを、行動しながら話し合える時間を持てたなら、その育休はきっと意味のあるものになるはずです。

子どもとの時間も、夫婦の関係も、育休という時間の中で少しずつ育まれていく。そう思えるようになったのは、2回の育休があったからこそです。

育休中でも、育休後でも、一度パートナーと生活の中での役割分担について話してみることが、きっと次の一歩になると思います。

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